隠居の独り言(631)

3日に日本橋に買い物にいったとき、ちょうど箱根駅伝の最終ランナーが走る
場面に出くわした。日本橋は駅伝の復路の最終局面に位置するが東京・箱根の
長い旅を終えて帰ってきたタスキが大手町のフィニッシュの最後のコーナーの
日本橋交差点は、選手にとってもレースを見守る観客にとっても高揚と感慨の
クライマックス地点で、新年早々思いがけず最高の感動をいただいた気分で
やはり昔から日本橋は旅を始めるにも終わるにも相応しい橋だと再確認した。


今年の大河ドラマは「天地人」で、ここ数年来の大河は歴史の立役者よりも
史実の脇役から見た歴史を描くものが多く続いている。昨年は幕末における
篤姫宮粼あおい)、一昨年は信玄(市川亀治郎)の家来の勘助(内野聖陽
二年前は秀吉の家来の山内一豊上川隆也)妻の千代(仲間由紀恵)等々と
戦国時代の脇役のほうが人間味を感じて視聴者を惹きつけるかもしれない。
今年もその意味では同じで主旨で越後の龍と称された上杉謙信阿部寛)の
養子の景勝(北村一輝)に仕えた直江兼続妻夫木聡)の生涯を描いた物語は
戦国時代後期の豊臣秀吉笹野高史)の天下統一から徳川家康松方弘樹)の
幕府創設までの波乱の時代をどこまで伝えてくれるのか一年が楽しみだ。
以前に習った戦国時代を「おさらい」する意味でも、とてもいい番組だと思う。