隠居の独り言(16)

先日、中国と北朝鮮の首脳会談の様子を新聞TVなどで紹介していたけれど
政治的な話は別にして首脳同士が会うとすぐに寄り添いその場で抱き合って
頬ずりする場面があるがそれを見ていると日本人にはどうも性に合わない。
べつに中朝に限った事でなく大陸系の人たちの習慣かもしれないが、しかも
男同士で顔を付け合う行為は嫌悪感すら出てきてどうにもなじまない。
それが国と国との親近感を意味するものだろうが外交儀礼の一つとしても
見ていて気持ちのいいものでなく考え方の違いは風土の違いでもあるだろう。
中東戦争の最大の原因はエルサレムの争奪戦だがあの神殿の壁にキスをする
熱心なキリスト教徒の姿は彼らにとっては大変な宗教心の行事とは分かって
いてもキスっていう行動は日本人のDNAには含まれていないらしく不潔と
しか思えない。イスラム教徒も礼拝で毎日のように地面に顔を付けているが
宗教観の違いはこのような行為一つも分からない事が多い。日本人の考えは
お辞儀をして礼儀を正せば互いに心が相通じるものと思うが外国の人たちは
スキンシップをしないと信じることが出来ない性格になっているのだろうか。
キスはあくまで男女間の秘めた愛の行為の一つで、人前でするものではない。
映画のシーンでセーヌ川のほとりでキスを交わす男女に羨望や美学を感じた
人も多いがいざそれを実行出来たとしたらそれは日本人離れの行為だろう。
人生観や宗教観は生まれ育った環境に大いに左右されて人は一生を終える。
各々に生まれた国の文化はその起源や本質や体験のすべてが違うのだから
例えば「日中韓歴史共同研究会」をいくら議論しても国によっての考えの
違いは合わせること自体出来るはずが無い。