隠居の独り言(770)

ジャーナリスト大宅壮一は「男の顔は履歴書であり女の顔は請求書である」と
言ったが、まこと言いえて妙・・若い頃は男も女も親からのDNAが主体だが
中高年を過ぎると、それぞれの諸体験が顔に刻み込まれて面相が変わっていく。
女の請求書はさておき、「民主党の顔」鳩山由紀夫小沢一郎はどうなのか?
母親から長年に亘って何億円貰っても知らなかったと言える、お坊ちゃん顔は
マスコミの追求にオタオタして落ち着きのない大きな眼の動きの鳩山首相には
これが日本を代表する顔かと暗くなる。多分、子供の頃からチヤホヤ育てられ
苦労もさして無く「鳩山」というブランドで首相に祭り上げられた裸の王様は
優柔不断でますます無責任さを増していく。首相を悩ませる3Kの「献金」は
知らぬ存ぜずで通し「景気」は微数与党の亀井静香に景気国債を押し付けられ
「基地」は少数与党社民党福島瑞穂の言いなりで日米関係を悪くしている。
国益より三党合意を優先させるのは、民主党に期待を込め多数の議員を国会に
送り出した国民の意思を何と思っているのか?かたや総理大臣を陰であやつり
権謀術中の策士・小沢一郎の顔は悪相そのもので政治を我が物にする独裁的な
傲慢さと、皇室まで利用して中国に媚びる姿勢は国益を著しく損なわしている。
出てきた政治資金問題も極めて不自然、不透明、不条理をどう説明するのか?
老子の「天網恢々疎にして漏らさず」天の張る網は広くて一見目が粗いようだが、
悪人を網の目から漏らすことはない・・の言葉が浮かんでくる。一方それに対し
受け皿のはずの自民党谷垣禎一党首も絵に書いたような世襲のお坊ちゃん顔で、
迫力はまるで無く、日本自体がますます衰退の道を歩んでいる気がしてならない。
戦後をまとめた宰相・吉田茂進駐軍司令長官・マッカーサーと対等に渡り合い
葉巻をくゆらせ庶民を睥睨し野党を相手にせず大臣さえ寄せ付けなかったという。
その顔には尊敬と畏怖の気分があった。本物の「首相の顔」はどこへいったか?