城めぐりの好きな自分にとって盛岡城はいい。
築城は戦国時代の前半らしいが城跡は大きく
古い石垣の作りも白い花崗岩で組まれていて
土塁の多い東北のなかでも名城の一つだろう。
芭蕉の句のように、城はツワ者どもの夢の跡で
16世紀の戦国期の侍たちの攻防と淘汰があり
日本全国で数知れぬ城郭は合戦に明け暮れ
人間の本性丸出しの弱肉強食が繰り返された。
遠い昔、侍たちの戦い済んだ東北の城郭も今は静かに眠っているように石垣が佇む。
城跡には花が似合う。盛岡城を訪れたとき桜や桃とともに山吹も昔を語りかけていた。
