隠居の独り言(1384)

震災から4年の歳月が流れたが、あの頃の日本の歴史の節目だったと今にして思う。
4年前を境にして日本の国債は1000兆円を超えた。国民等しく800万円超の借金だ。
先週に2015年度予算案が国会で可決されたが一般会計の総額が過去最大になる
96兆3400億円という。その内、収入は54,5兆円で残りは国債含め全部借金になる。
ますます増える借金大国だが、どうする?1000兆円という赤字はハイパーインフレ
ならないかぎり返済不可能であり、まして震災の再建や原発事故の後始末を考えると、
どれくらいの資金が必要なのか、想像もつかない。といって財源はゼロだから下手な
小細工をやってもどうしようもない。政府もその点きちんと説明しないと日本は潰れる。
赤字国債というのは、初め自覚症状がないが、徐々に大きくなり死に至る癌と同じだ。
国債の利息は23兆円にもなっている。それも足りなくて新規国債31兆円を継ぎ足す。
中でも高齢者人口が増え社会保障費が毎年1兆増の31兆5300億だがどうするの。
一般家庭に例えれば月収入が54万円なのに、生活費96万円も掛けて暮らしている。
それはローン利息23万、新規の借金36万円で、家族4人として累積赤字3200万。
この生活がいつまで続けられるのか、誰が考えても続かない。一家の破産は確実だ。
でも国民等しく赤字意識がなく生活を切り詰めようという気持ちが皆無なのも恐ろしい。
いつも疑問に思うのは、弱者救済という名目で生活保護を受けている人の何と多さよ。
金額は約4兆円とかだが国家公務員の給料とほぼ同じ金額になるというから驚きだ。
ひとつのアイディアだが消費税を5年間だけ100%にする。消費税100%とは物価が
2倍になることだが国民一同我慢していただく。100%にすれば一年間で200兆円の
税収が見込めるので5年でチャラになる計算だ。警察・消防・国防などは削れないが
下手な補助金や公共事業は止め、税収の範囲で国家予算を組めば何とかなるだろう。
国債の利息が国家予算の三分の一も払っている今の日本の現状は世界に類がない。
5年間だけの時限立法なら何とか耐えられるだろうし、ハイパーインフレも避けられる。
国債赤字が解消されれば国民はどんなに豊かになれるだろう。想像以上の明るさだ。
無論これは机上論で、物価が倍になれば世の中は不景気になり税収も少なくなって
計算通りにならないのは目に見えている。でも国民は今の無駄を気づき不要不急の
モノは買わず「勿体ない」の日本人の美徳も蘇るに違いない。日本人は戦後不況から
耐えることも立ち上がることも経験し世界に類のない発展を遂げた民族の実績がある。
日本人の良さ、強さを今ほど試されている時は無い。みんな頑張ろう!