隠居の独り言(413)

電車に乗ることの多い自分だが、どんなに混雑していても退屈させないのは
車両の中央の天井から吊るされた中吊り広告の面白さだ。週刊誌や月刊誌の
見出しを見ていると世の中で何が起こっているか何が関心を持たれているか
何が流行っているか世間の様子が一目瞭然に目に入る最高の情報源だと思う。
雑誌の他にも新商品やイベントなどの広告もあって興味が尽きることは無い。
見ているだけではお金も掛からず政治経済から三面記事まで知識を得るには
へたな学校の社会の勉強よりもずっと上ではないか。そんな気のする広告は
混雑の電車を飽きさせない日本独特のサービス精神が作ったものではないか、
外国に住んだ人の話しでも中吊り広告は無いそうでこれは立派な日本文化だ。
「老人バネ」福田総理誕生、安倍晋三は誰に投票、総理にする寄る女三羽烏
小池百合子、片山さつき、佐藤ゆかり、選挙区が無い杉村タイゾウ等々・・
細川たかし、坂本冬美、瀬川瑛子、小林旭、千昌夫がギャラ1200万円・・
そしてこの話題が今夜の食卓のオカズに出来る。私が一番幸せを感じる時と
尋ねられれば「家族と美味しい食事と楽しい話が弾む時」と躊躇無く答える。
幸せとは少しの発想のものだと思う。