隠居の独り言(1000)

2006年1月から書き始めた「隠居の独り言」シリーズも1000回に達した。
「昔の隠居は、ある程度の歳になると家督を倅に譲って郊外の風流な場所に
庵を作り花鳥風月、趣味などに没頭して余生を過ごした。ときには庵に人を
招き造形深い茶人たちと管弦や詩歌を詠んだりして季節の流れを楽しんだ」
1回目、この文で始まった隠居シリーズも早いもので6年の歳月が流れたが
果たして隠居の夢の一部も実現できたのか?事実は隠居の真似事も実に遠い。
でも下手な隠居エッセーを1000回も続けられたのも皆様の温かいご支援と
日々の健康の賜物と感謝し、これからも出来る限り継続を楽しみたいと思う。
種を明かせば10年ほど前に仕事関連の必要性からPCを習い、始めの頃は
覚束ない一本指で操作していたが徐々に面白くなってブログにも興味が出た。
それまでPCは根っからの初心者でタイプ経験も無く文章を綴るにもキーの
位置を探している傍から何を書いているのか分からなくなって最初は文章を
紙に書いて写したが徐々にキーに慣れて直接入力出来るようになっていく。
あの頃の幼稚な仕草も懐かしく今では遊び心を与えてくれるパソコンという
現代文明の利器に感謝している。それにしても人の知恵と進歩は素晴らしい。
1000回とは数字上では一つの区切りだが今の自分には中途半端な筆力しかなく
文体の高度なテクニックと「芸」をますます勉強しなければならないだろう。
私事を申せば零細企業で未だ現役中で仕事の面白味も捨てきれず、同居中の
孫達との接触も楽しいし、趣味のラテン音楽は発展途上で夢中になっている。
忙中閑ありだからこそパーソナル・ヒストリー継続の大きな要因と感じるし
生きるレパートリーを広く保つのも自分なりの人生観と思っている。たまには
今の政治家や経済界に牙をむく勇気も必要だろう。たかが隠居エッセーだが・・