隠居の独り言(1011)

人生の晩年はトラックでいえば第4コーナーを回って最後の直線コースであり
芝居なら最終幕の演目で残念ながら人生の岐路はもう無くなって平坦な道程と
有限の時間を有効に使いながら終演まで息災でありたいと願うばかりの昨今だ。
今年のブログも今日で締めたいと思う。3月に起きた未曾有の東日本大震災
直接に被災に遭われた方々には慰めの言葉も無いが東京在住の自分の人生にも
大きな出来事だったと捉えている。戦時中の疎開先だった福島の美しい景色も
澄んだ空気も津波放射能で大きく歪んでしまった。親戚たちは今も在住だが
いつもの福島で採れた新鮮な野菜や果物のクール宅急便が途絶えたのは淋しい。
仕事面にも影響があって東北の取引先が廃業の憂き目に遭い売り上げが減った。
老後のために投資した虎の子の東京電力の株が紙切れ寸前になろうとしている。
運の神の仕打ちを恨んでも詮無いが半面に良いことも沢山あった年と思うのは
孫達も恙なく成長し目を細めるばかりだし自らの健康も一応の合格点を頂いた。
仕事面もまぁまぁの順調で売り上げ・利益とも数年来変わらずで良しとしよう。
趣味のラテン演奏はプロのマヌエル氏と才媛のKさんに支えられ充実度満点!
若い日の夢が叶えられた嬉しさと充実感は何に替え難く忘れられない年になる。
昔を振り返れば道のりは決して楽ではなかったが歳を重ねる毎に苦労も薄れて
ほのぼのした満足感を味わっているこの頃が人生の中で最も幸せと有難く思う。
今年の漢字一字は「絆」とかだが人の一生は良き出会いがあり絆があってこそ
希望が叶えられる。「人生で大切なものは勇気と想像力、それに少しのお金」の
チャプリンの人生訓を大切にして、今の恙ない生活がどこまで続けられるかは
神の思し召し次第だが音楽とブログはちりばめた自分史の一部分と思っている。
来年も良き年でありますように・・それでは、みなさまVaya con Dios!