2011-01-01から1年間の記事一覧

隠居の独り言(995)

昨日はこの秋初めての木枯らしが吹いたが、急速に温度が下がり冬の備えが忙しい。 服装も厚めのものに切り替える寒がり屋はそれでも体が頼りない感じになっている。 これも歳のせいなのか。思えば子供の頃は冬になっても着物一枚に半纏のみだけで 足に靴下も…

一日千秋

どくとるマンボウの愛称で人気を集めた作家・北杜夫さんが 亡くなられたが父上の詩人斉藤茂吉が若い頃に恋人に宛てた ラブレターの一節を思いだす「お手紙いま頂きました。実に 一日千秋の思いで、三日間の忍耐は三千秋ではありませんか。 ふさ子さんどうか…

隠居の独り言(994)

政府は消費税を2010年半ば頃までに10%まで引き上げるという。その理由は 社会保障に関する財源が10兆円余り不足するからという。しかし考えてみよう。 財源不足は何も社会保障ばかりじゃない。震災復興費はじめ殆ど全ての財政が 不足している。お金に色が無…

コキア

ひたちなか海浜公園の名物のコキアの紅葉は 見る目も鮮やかに真っ赤に染めた丘の斜面の 燃え上がるような色は訪れた人を感動させる。 今月下旬が見頃とのことで日曜日に孫連れで 常磐高速道を2時間ほど走って公園を訪れた。 コキアは別名「ほうき草」で実際…

隠居の独り言(993)

大河ドラマ「江」も終幕に近いが天下取りといえども家康の豊臣潰しのやりかたは 猫が鼠をいたぶる様に陰湿を極める。関ヶ原の勝利で地方の一大名に貶めた豊臣に ここまで執拗に苦しめる家康の心の汚さが現代に至っても彼の評判を落としている。 秀吉の死後、…

プラザ・コンサート

自分が属するラテントリオTrio Amistadは 先週、京葉銀行文化プラザホールに出演した。 トリオが結成されて早や一年余りが過ぎたが リーダーのマヌエルさんの親切な指導により 一員として出演する喜びは言葉に尽くせない。 プラザホールの音響は素晴らしく歌…

隠居の独り言(992)

自分は生涯現役でいたい。生涯現役の意味はけっして働く仕事だけではない。 生きる限り、やりたいことを放棄せず継続するのが現役で、やるべき仕事は 際限無いが労働は社会的な事情も絡み合って先が見えないのが辛いところだ。 若い頃から就いた職業は帽子屋…

女心と秋の空

行楽の秋、スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋・・ 気候も景色も変る秋はともかく忙しい。仕事面も 来年の春夏物の生産も今がピークを向かえている。 休日毎に秋景色と新鮮な空気を求めて出かけるが なにしろ秋は天気が変わり易いので予定が難しい。 某女子大…

隠居の独り言(991)

かつて秀吉が朝鮮侵略で失敗した事によって武将が能力を結集して戦争をして 実利を得るという時代が終わったのを家康は思い知ったことだろう。戦中にも 家康は儒者の藤原惺窩を招いて朱子学を学んだ。理念は封建主義を出ないが 「主君を大切にする・序列を重…

幼稚園運動会

日曜日は6番目の孫姫の運動会だったが 運動会というのは幼い子供の遊び盛りの 幼稚園辺りの年頃の仕草が最も愛らしい。 走ったり踊ったり歌ったり、何をしても 絵になるさまは、この時期を置いてない。 思い起こせば6人の孫たちがそれぞれに 旬の可愛さを演…

隠居の独り言(990)

今年も「体育の日」があったが今の若い人は50年前の10月10日に開会式が 行われた東京オリンピックの記念日と知る人は少ない。戦後の20年が経って 五輪を機に日本の社会が根底から変わったとも云われている。東京・大阪間に 新幹線が走ったのも、東京に初めて…

千波湖

秋の日柄の休日は水戸市内で遊んだ。 水戸の観光の中心地にある千波湖を 一周できる歩道は桜や楓の並木道で 折からの好天の下レンタサイクルで 1時間ほど湖の周りを駆け巡ったが 沢山の人達が秋の湖を楽しんでいた。 傍に黄門様の偕楽園や弘道館があり 歴史…

隠居の独り言(989)

慶長10年、家康は秀忠(向井理)に将軍職を譲った。征夷大将軍の地位が 徳川家の世襲であることを天下に示しこれからの世の中は江戸幕府によって 治められる事をはっきりさせる譲位であった。江(上野樹里)にしてみれば 御台所となって我が子を先々将軍職に…

ピアノ発表会

娘達が主催するピアノ教室の発表会が催された。 場所は森下文化センターホールで昨年と同じ・・ 幼稚園のH子、小学生Ren 、A子、中学生の Tetu、高校生のKenまでがピアノ席に座った。 今年は孫の5人全員が演奏したので楽しかった。 年々の事由で全員出席の発…

隠居の独り言(988)

最近の男は弱くなったものだ。特に歳を重ねてからの衰えの加速度は目に余る。 男の衰えに反して高年女性の元気なことよ!何故男は弱くなってしまったのか? 何千年も昔には外敵から家族を守るためには体が大きくて強い男が必要であり 時代が過ぎて国家の戦争…

花笠踊り

両国北斎通りで花笠祭りのパレードを見た。 山形に伝わる花笠祭りのクライマックスは 紅色をあしらった花笠と統一された衣装で 花笠音頭にテンポを合わせながら練り歩く パレードの華やかさには見惚れてしまう。 土曜日の夜には青森ねぶたの山車も出て 華や…

隠居の独り言(987)

大器晩成の言葉がある。「人間五十年、下天の内をくらべれば夢幻の如くなり」 信長は「敦盛」を舞って本能寺で散ったが、下天の意は人間の生涯の定命であり 下天は50年とされた。それでも歴史を紐解くと関東の北条早雲が伊豆の地から 戦国時代が始まったのも…

スティールパン

10月に入りすっかり涼しくなったが 近くの公園では折からの北斎祭りで 人出も多く色々な催し物があったが そのなかでスティールパンの演奏を 聴くことができた。この楽器の特色は ドラム缶から作られた打楽器の一種で 独特の音色の響きがとても耳心地よい。 …

隠居の独り言(986)

自分は韓国人を好きになれない。個人的には以前に商売で騙されたことがあって 得意先の信用を無くした苦い経験は忘れられないし、最近では近所のアパートに 引っ越ししてきた韓国人家族が昼夜を問わず互いに大声で喋り迷惑を掛けている。 全ての韓国人がそう…

ゴーヤ

今年の夏も暑かったが我が家では南と西の 壁面にゴーヤを植えて緑のカーテンにした。 折からの節電ブームでクーラー使用回数も 格段に減ったのもゴーヤ君のおかげだろう。 ゴーヤの果実がある程度の大きさになると 薄切りにしてレシピの一部になって食卓に …

隠居の独り言(985)

大河ドラマ「江」の先週のストーリーで女中・なつ(朝倉あき)が秀忠(向井理)の 子供を産みしかも男の子で江(上野樹里)はショックで寝込んだシーンがあったが 関ヶ原から江戸城に戻った秀忠は大姥局からそのことを知らされて江に謝罪するが 江は自分が産む…

大相撲秋場所

今年の秋場所で何といってもハイライトは 難攻不落の横綱・白鵬を日本人の若い関脇 琴奨菊と稀勢の里が自分の形で倒したこと! 大相撲の頂点の横綱・大関を外国人力士が 独占し、これが日本の国技かと情けないが 二人の関脇によってやっと光が見えてきた。 …

隠居の独り言(984)

今年も「敬老の日」がやってきた。敬老といっても65歳以上の老人の総人口に 占める率は約四分の一というから若い人から見れば至る所に老人がごろごろして とても敬う気はしないだろう。しかも老人はスピードの早い社会に付いていけず 若い人から軽蔑こそすれ…

おみなえし

「暑さ寒さも彼岸まで」とは良く言ったもので 折からの台風15号は夏の暑い熱気を根こそぎ 日本列島から持ち去って待望の秋がやってきた。 初秋の草花といえば秋の七草だが、その一つの オミナエシは女郎花と書くが女郎(おみな)は 女性の意で女性を圧するほ…

隠居の独り言(983)

関ヶ原の合戦は壇ノ浦の戦いや鳥羽伏見の戦いと並んで日本を大きく変えた事件で 学校で歴史を学び多くの史家や小説家が書き下ろし大勢の日本人が知っているので 詳細は省くがそれは文字通りの天下分け目の合戦であって日本の大きな節目だった。 その勝利によ…

牛島神社祭礼

秋の声が聞こえてくる9月になれば あちこちから祭礼の催しが聞こえる。 実りの秋は昔から五穀豊穣の収穫に 感謝の心を表し、村の鎮守さまから 町々の神社まで、数多くのお祭りが 催されご利益に縁起、厄払い招福を 祈願して神さまとともに祭り気分に 酔いな…

隠居の独り言(982)

東京に来て初めて観た映画は何だったかを覚えていない。戦後の頃の楽しみは 映画を観るのが一番だった。小僧時代はお金がないからもちろん封切の映画は 滅多に行けないが当時は安い映画館があちこちにあり入場料もピンキリだった。 映画館が多いという事は競…

幼稚園・祖父母の会

敬老の日も近づいて孫の通う幼稚園から ジジババに「一緒に遊ぼうね」の招待で 大勢の園児たちと童心に帰って遊んだ。 昔の遊び道具がいっぱいあったが自分は コマ回しをして園児たちの喝采を浴びた。 その次に折り紙のツルの折り方を園児に 教えたがツルは…

隠居の独り言(981)

野田政権が出発したが発足9日目にして早くも鉢呂経済相がつまらぬ失言で 辞任して波乱含みとなっている。それにしても言葉や行動が薄っぺら過ぎる。 そもそも大臣ともなろう人物はそれだけの節度と教養が出来ているはずだが 言葉のイロハも忘れているとは実…

虫の音

季節の移ろいは正直なもので昼の気温は高くても 朝夕がすっかり涼しくなった。蝉の合唱団も去り 公園の夏の喧騒が聞こえなくなったのは淋しいが 鳴きしきる虫の音は蝉からこおろぎに選手交代で 庭の片隅からときどき囁くように聞こえてくる。 日本人は虫の音…