おみなえし

harimaya2011-09-22

「暑さ寒さも彼岸まで」とは良く言ったもので
折からの台風15号は夏の暑い熱気を根こそぎ
日本列島から持ち去って待望の秋がやってきた。
初秋の草花といえば秋の七草だが、その一つの
オミナエシは女郎花と書くが女郎(おみな)は
女性の意で女性を圧するほど美しい花とされた。
風が吹けば折れてしまいそうな細い茎に黄色い
花弁は女性の美しさと芯の強さを象徴している。
謡曲「女郎花」は平安の頃、小野頼風の心変わりを嘆いて身投げをした女性の衣が
流れて朽ちて、そこに女郎花が咲いたとか・・成熟した女性を思わせる花の姿だが
辛い思い出を心に秘めているからこそ哀愁が美しく映えるのだろう。
ここは東大植物園の一角だが、色とりどりの草花が、秋が来たよと告げている。