隠居の独り言(1342)

朝日新聞の社長が辞任する。報道責任とっての当然の辞任だがあまりにも遅すぎる。
今も後を引く靖国問題を提起した責任や慰安婦の報道について国民への謝罪がない。
これほどに日本を卑しめ国家に与えた信用と損害は計り知れないが、こんな人物が
大新聞の社長であり記者や編集者も含め朝日のジャーナリズムの偏向がひどすぎる。
対中、対韓への思い入れがマスコミの中でも突出した報道姿勢は大きな誤りを犯した。
朝日新聞の大きな問題点は、まず空想的平和主義でこれを正義の味方に振りかざす。
戦後70年になるが例えば「今まで平和だったのは憲法九条のおかげ」と朝日は言う。
だが日本がいくら憲法を厳守しても近隣が守らなければ何の効果もない。アメリカの
核の傘の下にあった事実と自衛隊の存在で安全であった現実を忘れてはならないし
朝日は憲法九条改正論者を平和の敵のような発想で対処した誤りに未だ弁明がない。
戦前の朝日の報道は軍部に肩入れをしてアジアの国々に空威張りし、戦後になれば
ひたすら卑屈で自虐的報道を国民に押し付ける。政府のする事は全て反対の立場で
一見、弱者の立場の福祉が大事といい、正義の味方ぶって増税反対する。考えれば
両方が成り立つか。政府も踊らされてバラマキ福祉、増税控えて結果は国債大赤字。
安保と自衛隊で平和を保たれたにもかかわらずその成果たる平和を認識しないから
自衛隊の人たちに感謝の気持ちもない。それどころか自衛隊を税金泥棒のように言う。
天声人語集団的自衛権自衛隊が海外に出るのは軍国主義の復活になるという。
日本の石油の輸入の大半をアラブ諸国に頼っているのに日本のタンカーをインド洋で
本来なら自衛隊が守らなくてはならないのに外国に依存している現状は自分勝手だ。
朝日新聞だけじゃない。事実を知ろうとせず、上っ面の人権派と自他ともに許す人が
話題が憲法九条や自衛隊になるとたちまち人権侵害の加害者となっている滑稽さは
世界の笑いものになっている。確かに軍事力を使わずに事を収められれば、それに
越したことはない。でもそういかないのが世界の厳然な現実を認めなくてはならない。
折しも中国の船が小笠原の日本の領海内でも珊瑚を盗んでいる。もし日本の漁船が
中国の領海内で操業したら拿捕どころか銃撃されるだろう。日本の常識は通用しない。
ついでに古い朝日新聞の罪を二つ、その昔「北朝鮮は天国だ」と過大な報道をした。
それによって祖国に戻った在日朝鮮人や日本人妻の人権をどのように考えるのか。
また朝日は中国の毛沢東文化大革命を賞賛の提灯持ちをしていた記事に対して、
今もって間違っていたと反省も弁明もない。自戒の言葉もない朝日はマスメディアの
資格があると思えない。再生朝日を目指せないなら偏向の宗教新聞に過ぎない。