銀杏

harimaya2014-11-10

近くの横網公園の銀杏が色づいている。
先日、東京も木枯らし一号が吹いたが
その頃から銀杏の葉は濃い緑色から
秋空に映える黄金色に変化していく。
その移りゆく様は人の髪の毛のようで
始めは「緑の黒髪」も年と共に薄くなり
やがて銀杏は、爽やかな秋風に乗って
過ぎし日の思い出と一緒に散っていく。
銀杏も紅葉も夜の冷え込みが厳しく寒暖の差が大きければ大きくなるほど、その色は
輝きを増すという。厳しさを乗り越えて、それを肥やしにできた色合いが人の心を打つ。
人も同じと思う。人生の厳しさを多く知った人ほど歳月とともに人間味が醸し出される。