内憂外患(28)

プーチン露大統領がやってきた。ロシアと聞くと戦後未解決の北方領土があるが
「ホッポウリョウド」ってなぁに?と、知らない若者が多い。60年前の終戦
どさくさまぎれにした火事場泥棒のようなロシアの悪行を風化させてはならない。
忘れてならないのは日本降伏後の日本兵と在留民間人への暴虐の限りを尽くした
ロシア兵の蛮行だ。罪のない民間人には殺人、強奪、強姦の凶悪犯行を繰り返し
日本兵50万のほとんどが強制労働のため極寒のシベリアへ送られて7万人以上が
命を落とし民間人も含めれば10万人ものが「戦争が終わってから」殺されている。
しかも日露は当時不可侵条約があったにも関わらず一方的にロシアが破って侵攻し
暴虐したのはもちろん国際法違反とともに人間の行為としても断じて許せない。
戦争が終わって日本に帰り家族に会える夢も希望も断ち切られた無念はどうだろう。
しかも強制拉致された人たちは6年も経ってアメリカの仲立ちで徐々に帰されたが
アメリカが無かったらどうなったか分からない。ロシアは今でもそれについては
謝罪もしないし賠償もしていない。戦争中の殺戮は、それが戦争だから仕方ないが
戦後未解決とは戦後に起きた事で、ロシアとの関係は冷徹に詳しく分析しなければ
悔しくも亡くなられた人々への鎮魂にはならない。日本の政府は何故か、その事に
ついては及び腰であまり議論もされないのはどうしてなのか。戦後生まれの役人は
教育のせいかあまりにも自虐的で外国にペコペコするのはナメられる基だと知ろう。
100年前に大国ロシアと戦った先人の苦労を今の政治家は学ぶべきだ。