隠居の独り言(102)

朝、出勤してPCを開くといつもスパムメールが何十通と入っている。
殆どが「出会い系」「金融系」だが、こんな年寄りに出してどうするの。
ラクタのようにそのまま即に削除のゴミ箱に捨ててしまうが情報化の
時代というのは無制限に別の問題を生んでいるような気がして不気味な
嫌な気分にさせられる。とくに「出会い系」というのは見知らぬ人間が
ネットを通じて簡単に知り合えるのがいいらしいが顔も知らずに話しも
しないでどこの馬の骨と出会いたいという欲求が私には理解出来ない。
もし自分の身内にそのような経験をしたと知ったらどうすればいいのか。
もちろん人と知り合うのは人生の大きな楽しみだし自分の成長の糧とも
なるので大いに結構だが問題は知り合い方でやみくもに知らない相手を
求めるのは互いに最初から下心があって結果はろくな事にならないのは
目に見えている。友とは信じあい共に人間性を高めあう土壌が必要だが、
得体の知れない相手と刹那的に会って金銭欲や情欲などを満たすための
「出会い系」とは人生の奈落が待っているような気がしてならない。
最近の若者には一日中PCに向かっている引きこもりが多いと聞くが
PCのメールが外界の全てと錯覚して簡単に引っかかってしまう、その
思い込みが哀れだ。たまには家から出てみよう。スポーツを楽しもう。
絵を描いてみる。楽器を弾いてみる等々、出会いはそこから生まれる。
人生には楽しい事が限りなくある事を知ってほしい。