隠居の独り言(99)

夏も近づき日々着る物もだんだんと薄くなっていくが最近の若い人、
とくに女性の格好たるや、やたらハデハデに着飾るのは結構だけれど
服装ときたら前はだらしなく開き、なかには臍まで出してパンツは
ずり落ち寸前、まともに着ている人もお腹を気にして大抵がシャツは
裾まで出してだらしなさの競演に興ざめしてしまう。顔面はあくどい
メイクを重ねてまるでお化け状態、爪は引っ掻けられるぐらいにまで
伸ばしてピカピカのマニキュアでは家事の一つも出来るのだろうか。
お喋りの内容などは次回にしてそれに合わせているのか中高年女性も
派手柄の物をお召しになっている人が多いが、若いときと違って歳を
重ねてくると野暮ったくなるので止めたほうがいい。しかも中高年は
示し合わせたように同じような中年柄を着るのが安心と見えて柄物が
多く特に花柄を着るのが華やかと思っているらしいが男性から見ても
かえって歳相応以上に見えてしまう。ある調査によると女性に似合う
美しい着物は喪服、制服、白衣がベストスリーらしいが、シンプルで
カラーも濃淡どちらかで中間色や派手な色や柄などは似合わない。
そのシンプルのなかに魅力を作る小さなアクセサリーなどは素敵だ。
女性の姿かたち、動作や言葉なども簡素で清楚な衣服を着るほどに
その美しさが際立ってくる。旅行などでハデハデおばさんの団体に
会う時があるが大声で喋りまくるパワーと格好に圧倒されてしまう。
気取りと恥を忘れた女性は魅力を捨てたと同じと思う。自分の好みで
書いたがお気に召さぬ方はご容赦願いたい。