隠居の独り言(94)

私の血液はB型だが、男性のB型は性格判断によれば良いところは
「ゆったりとした明朗さ」悪いところは「お天気屋」なのだそうだ。
当たらずも遠からじの感だが自分をあまり主張しない優柔不断さには
情けない。レストランに入ってカラーの綺麗なメニューを見ていても
どれに決めていいのか決断に困るのは年中行事でようやく頼んでから
別のものにすればよかったと後悔する。連れ合いが注文するのと同じ
ものにするのが最も世話が無くていい。人の思想や信条はよほどの
事でもないと変わらないのが普通だが、自分の場合は小学校時代が
軍国少年で将来は陸軍幼年学校→士官学校→将校を夢見て勉強した。
ヒトラーが好きで電撃的なヨーロッパ制覇には鳥肌が立つほど興奮し
ドイツが壊滅したときは涙が出るほど悔しかった。ところが大戦後は
アメリカ憎しから一変して左翼思想に同調してマルクスの考えを奉じ
安保反対のデモにも参加したしソ連の原爆は正義でアメリカの原爆は
悪魔だと思っていた。コロコロ変わるB型の「お天気屋」の見本だ。
憲法問題も然り、小学生の頃は教育勅語軍人勅諭を読んでは感激し
先生から明治憲法を聞かされれば日本は世界一の国だと誇りに思った。
戦後の憲法九条もそうだが日本は平和を保つ事が出来たと考えていた。
最近また変わってきている。平和は地政学的に極東の島国であること、
米国の核の傘の下であること、経済大国であることが平和の大前提で
憲法のせいではない事が分かりかけている。B型とはこんなものか。