隠居独り言(97)

また秋田で小学生殺人事件が起きた。どこまで人は堕ちればいいのだろう。
殺伐とした事件が続く中で新聞のコラムなどでは「今ほど子供たちの命が
軽んぜられている時はない」と書き「早急に子供を取り巻く環境を大切に
するべきだ」と訴えているが抽象的な言葉だけで具体的な発想が何も無い。
要するに今の大人たちが甘やかされて育ち人間的に成熟しないまま社会の
ルールに適応出来ずに不満や苛立ちを弱い子供に向けて発散させている。
俗にキレる現象だが、どうせキレるのなら暴力団やチンピラに向かって
キレてほしいが臆病な彼らには弱い子供にしか焦点がいかないのだろう。
警察も頑張っていただいて「検挙にまさる防犯なし」ぜひ捕まえてほしい。
人間が社会を営んでいる以上は決まりがあり暗黙の了解事項で成り立って
いるものだが法を定めるまでもなく人を危める事は最低限の原則違反だ。
それは人間の本能で一番怖いのは死ぬ事であり、まして人に殺されるのは
最も恐ろしい出来事なのを犯人等は行動を起こす前に考えられないからだ。
つまり人を殺したら死刑になるという単純な原則も最近は「人権」の名で
裁判所の甘い判決が大いに原因がある気がしてならない。江戸時代では
今よりはるかに治安が良かったが悪いことをすれば必ず罰を受けるという
明快な答えがあったからにほかならない。犯人が捕らえられてもTV等で
「謝罪の言葉も無く、なんて人間なのでしょう」と皆は溜息をついているが
謝罪は言葉でなく死をもって償えばいいのでどこかピントがずれている。
社会の情愛は男らしさ、女らしさを忘れた最近の教育指針の罪は深い。