隠居の独り言(90)

普段は映画を見ることのない生活をしているが来年の春にモンゴルの英雄
チンギス・カーンの激動の人生を描いた「蒼き狼」が上映されると聞いて
とても楽しみだ。主役の反町隆史は姿からして最高の「はまり役」だろう。
角川春樹製作の超大作は制作費30億円、エキストラ2万人を動員しての
モンゴル砂漠のロケは想像するだけで胸が沸くシーンの続出に違いない。
なにせ子供の頃に憧れた世界的な英雄のTOPはチンギス・カーン置いて
他に無く、群雄割拠の12-13世紀に僅かなモンゴル兵を率いて出発して
もって生まれた天賦の才能で,またたくうちにユーラシア大陸を制覇した
豪傑は少年時代の壮大な夢の主人公でいつも地図を見て心が騒いでいた。
軍国少年独特の闘争心や征服欲だったかもしれないが、いつもの遊びの
チャンバラゴッコをはるかに超えた壮大な見果てぬ夢だったのだろう。
戦前の日本地図は樺太、千島、朝鮮、台湾、南洋諸島は日本領で赤色に
塗られ、満州国はピンク色で大陸は我が家の庭先の感じで見て、今よりも
もっと大きく広い世界観があった。大陸の夢は終戦で途絶えてしまったが
戦争に負けて領土も半分に減らされてしまった悔しさの気持ちの反動は
チンギス・カーンの大陸を駆け巡る勇姿を想像して癒されるかもしれない。
大相撲の朝青龍を始めモンゴル力士が日本人とはさして違和感が無いのは
もしかして日本人の祖先はゴビ砂漠の地から生まれた人種なのだろうか。
世界で赤ちゃんのお尻の青いのは日本人とモンゴル人だけだと聞く。