日米間に思うこと(10)

戦争の悲惨さや戦後の混乱の体験は、話をすることさえ、腹が煮えくりかえるので止める。
戦後60年も経って、まだ総決算も出来ずに近隣諸国からコケにされているのが情けない。
その最たる愚劣は現行憲法の第九条を改正出来ないところに象徴されているように思う。
戦争放棄」「非武装平和」言葉は美しい。平和を観念的に唱えるだけで守れると言うなら
こんな楽なことはないし、警察も自衛隊も必要はない。戦後進駐軍から戴いた去勢された
憲法金科玉条として後生大事にしたツケが半植民地的な国家に成り下がってしまった。
1982年、アルゼンチンは大西洋上の英領フォークランド諸島を占領した。イギリスは
直ちにアルゼンチンと絶交し、英陸海軍を動員して反抗作戦を開始して島を取り戻した。
いわゆる「フォークランド紛争」だが、これと同じ事が言えるのは、韓国が日本固有の
領土の竹島を占拠して要塞化していることで、それを断固として力で取り戻すのが普通の
主権国家と云えるが、それも出来ないのは半植民地な国家と言われても致し方ないザマだ。
マスコミの報道表現も気にかかる。「日韓両国が領有権を主張している」とか尖閣諸島
「日中両国が領有権を・・」とかで、どこの国の報道機関かと情けない思いでいっぱいだ。
憲法九条からの洗脳は日本総音痴化されて、世界のコケ者になっているのも気が付かない。
誰しも戦争を好むものはいないだろう。けれど物事はチカラを背景に交渉しないと負ける。
例えば中国の態度が大きいのは、核を保有し軍備拡張に精を出しているからだ。それに
対抗するには日本も核武装すればいい。何時でもそれを出来る体勢を整えることが肝要だ。
世間は甘くないことは、人間関係でも国家関係でも同じで、アメリカというパートナーが居ても
本人がしっかりしないと離れられる。