五月晴れ

harimaya2005-05-16

今朝の晴天は素晴らしい。出勤途中に遠望する
白冠の富士は青空の中で沁みるように美しい。
それにしても昨日のヒョウの来襲には驚いた。
今頃の肌寒い日が続くのは「若葉寒」と呼ぶ
そうだが日本語は表現がバラエティーに富んで
面白い。雨が降れば叙情的に「こぬか雨降る」
だろうが、あのドシャ降りは情感もないようだ。
けれど初夏の新緑の鮮やかさはとてもまぶしい。
梅雨入り前の自然は一年で最も美しい季節だ。
五月晴れは「さつきばれ」「ごがつばれ」かは
人によっては読み方も感じ方が違うだろうが、
この時期は緑の色合いと、生物の躍動感が
みなぎり、あふれるような生きる喜びを思う。


詩人の佐藤春夫は初夏をこよなく愛したようで
「ふるさとの 野辺の五月に咲く花の 白きよりなお なつかしきかな」