隠居の独り言(667)

私は年金を頂いている。実に有難い!世間は不況という暴風雨に晒されて勤労者は
実収入が減るし、中には失業する気の毒な人も大勢いる。このところスーパーでは
一円きざみで商品の価格競争が激しいし、食料品、日用品のみならず殆どの品物や
サービスが格安になり大半の企業や個人主が苦境に立たされている。そこへくると
一定の年金を頂ける高齢者にとって物価の下落は有難いことで不況に苦しむ経営者、
勤労者の方々、そして何時も批判ばかりの政府にもコウベを垂れないと罰が当たる。
健康保険や年金はこのままだと2013年で破綻するのは必至らしいが、そのための
基金を消費税で賄うしかないことを国民は既に知っているのに、イザ選挙となると
各政党は一斉に逃げている。しきりに高福祉、低負担を謳う某党のマニフェスト
魔法の杖でもないかぎり実現不可能だが、高福祉を求めるのなら高負担をするのは
当たり前のことで私たちも逃げてはいけない。高福祉の北欧諸国では20%以上の
消費税を払って福祉政策を支えている。その昔、社会党共産党を支持基盤として
東京都知事になった美濃部亮吉は、老人医療費無料化、高齢者の都営交通無料化や
都職員・教職員などの人件費の聖域化、学校群制度を設け公立高校の難関大学への
進学実績低下の発端となった。例の美濃部スマイル、弁舌の上手さに都民は魔法を
掛けられたように圧倒的な得票を与え3期12年間もの期間で東京都を前代未聞の
財政赤字を作ったことは今なお後を引いている。朝鮮総連等、北朝鮮に近い立場の
関連施設の固定資産税を免税し現職知事として唯一の北朝鮮訪問を行ない、その際
金日成と面会をしている。今から38年前で拉致が盛んに行なわれていた時だった。
福祉と消費税の話からそれたが、政治家の美辞麗句に騙された私たちにも責任大だ。
衆院選挙もそろそろ囁かれるが、要するに政治家の甘い宣伝文句を鵜呑みにしない、
今までの実績はどうであったか、本当の意味で庶民を大切に考えているのか・・
まして自欲のため企業から金集めに奔走するなんて、とんでもない!