暮れの仕事

harimaya2016-12-21

世間は年末年始のお休み期間というのに
帽子メーカーは多忙で盆正月も返上する。
毎年の例だけれど、やむをえない職業だ。
年末は春冬物の生産の最終段階に入り
盆の暑い盛りは秋冬物に追われている。
といって繁忙期が終われば仕事が途絶え
当然に職人は収入も無くなるのは辛いが
その分を今稼がねば正月が迎えられない。
以前、問屋がしっかりした頃は製品をストックし受注が絶えるのは考えられなかった。
今や職人の跡継ぎも無く、絶滅危惧種だろう。衣料は農業と違って政府の保護無く
安価な外国製品に押され衰退の一途でMade in Japan絶滅の危機が迫っている。

隠居の独り言(1559)

年末は政治の行方も総括に入る。先だって行われた日露首脳会談は期待したもので
なかった。某新聞の世論調査で「評価する60%」で、ある程度の評価はあったけれど 
領土解決の道筋が見えない段階で交渉の難しさが浮き彫りにされたのは確かであり
北方四島の共同管理も簡単なことでないだろう。現実に島はロシア人が住みロシアの
法の下で日本人が同居するのは難しく、例え住んでも土地も仕事も無く生きられない。
70年間を無為に過ごしたのが悔しいが、ロシア人の強弁を知っただけでも+としよう。
終戦間際の火事場泥棒的行為の満州の悲劇、拉致にも勝者目線では話にならない。
北方領土もロシアと交渉も諦めた方がいい。平行線のまま損をするのは日本だから・
しかし個人的好き嫌いは別にして、安部晋三は日本の総理の器に成長した年だった。
今月下旬にはハワイ真珠湾を訪れオバマ大統領と戦没者を慰霊する計画も国民の
90%が賛成している。先の戦争の決算には強いリーダーが必要なのは言を待たない。
世界の大国のリーダー、プーチン、トランプ、習近平と対等に渡り合えるのは戦後の
歴代首相の中で安部晋三をおいていない。日本は民主主義国家だから選挙によって
国民が選んだ政権に従うのが民主主義の基本と自分は考える。それは選挙結果が
民進党であれ共産党であれ同じことで国民の責任で選んだ以上、時の政権に委ねる。
それが国民義務で民主主義の骨幹だ。安部晋三が嫌なら次の選挙で落とせばいい。
政治で日本人が割れるのはよくない。イギリスのEU離脱といい、アメリカ大統領選で
トランプ当選といい、中国の脅威といい、韓国の混乱といい世界は大きな曲がり角に
来ている。それなのに日本の国会に於ける様は相変わらずの幼稚さに目を覆いたい。
野党は与党に対し理由無く何でも反対なのは芸が無さ過ぎる。賎しくも国会議員なら
自らも対案を示して与党と議論をして欲しい。国会議員としての役目を忘れては困る。
来年はどんな年になるか誰も予想付かないが平穏で恙なく時が刻むよう望んでいる。