イラクを考える

harimaya2004-07-03

今年は日露戦争100周年、小国日本が大国ロシアを
破った事は世界史的にも衝撃的な出来事でした。
何故勝てたのでしょうか?日本軍の士気の高さや
国民あげての戦意もありましたが、外交で英米
全面的に応援してくれたお陰なのです。
当時の戦時債の殆んどを引き受けてくれましたし、
情報は日本に好意に流してくれたり、遠路から来る
バルチック艦隊の各港の寄港の邪魔をしてくれて
船底にカキガラの付いた疲れた戦艦は日本海軍の
餌食となって海戦の勝利をもたらしてくれました。
米国は日本がこれ以上の戦いは無理とみて
いいタイミングで講和条約を日本に有利に結んでくれました。
全ては日英同盟の産物なのです。ところがそれから10年後に
起こった第一次世界大戦で英国が日本に陸軍を欧州に派遣要請が
あったのに我が国はそれを拒否しました。マスコミや一部の国民が
騒いだからです。その時たとえ一旅団でも派兵していれば日本の
歴史は大いに変わったはずです。戦後、日英同盟は破棄され、
満州でも米国と鉄道に権限をめぐっていさかいをし奈落の道へ
と日本は堕ちていきました・・・イラクでの米英の政策は必ずしも成功とは言え
ません。それでも日本は日米同盟の一環として役目を果たすのが得策です。
日本は米国なしでは今の繁栄は考えられません。仲良くしてこそ今の平和が
保たれる幸せをもっと自覚すべきです。「木を見て森を見ず」の近視眼的な
見方は日本の将来を誤らせます。世界の歴史は繰り返しの連続なのです。