良寛(1758-1831)

新潟中越地震の災害に遭われた方々に衷心より
お見舞い申し上げます。
越後で生まれ越後で暮らした江戸後期の禅僧で世俗に
超然として自由に生きた天真爛漫の良寛和尚も天保
越後大地震を経験し、知人への手紙では無事を伝えて
「災難に遭う時節は災難に遭うのがよく候、死ぬ時節には
 死ぬがよく候、これはこれ災難を逃がるる妙法にて候」
思わぬ事態に遭遇すれば誰もが嘆き苦しむが現実の厳しい
ことが変わるものでなければ、それを受け入れるスタンスを
取ろうとする示唆そのものがその人たちを勇気づけてくれる。
良寛さんはそれを言いたかったのでしょうね。


「うらをみせ おもてをみせて 散る紅葉」  良寛