2004-11-01 霜月 先月はあまり天候に恵まれなかったけれど今週は 晴天が期待できるだろう。今日から暦も改まる。 「ふくらなる羽毛襟巻(ボア)のにおひを新しむ 十一月の朝のあひびき」 白秋 北原白秋はあすが命日だが、彼は人妻と恋におちて 下獄もしたし晩年は目を病み薄明の世界を生きた。 このあいびきは鉛色の雲の下か、しぐれの街角か。 城ヶ島には彼の句の石碑があるがやはり雨が似合う。 先月の時雨時には泉下で城ヶ島の逃避行を偲んだろう。