梅に鶯

「ホーホケキョ」と聞くと「法華経」を唱えているかのようだし
ブッポウソウ」と鳴く野鳥は「仏法僧」として崇められている。
ジュウイチは「慈悲心」と鳴くそうだが日本人の感性に感心する。
鶯は冬の間は東京でも緑の多いところにはごく普通に生活しているが
春の到来とともに山に帰って青春を謳歌し繁殖するこれからが彼らの
最も輝かしい生涯の時期なのでしょうね。秋に元気で戻ってきておくれ。
松に鶴、梅に鶯、「あかよろし」の赤丹の季節も終わりを告げようとしている。
昔は今よりもっと寒いときが長かったようで暖房機器とてない冬の生活の中で
ウグイスの初音のホーホケキョは春の到来の自然のシグナルとして聞いた人々の
その喜びはどれほどのものだっただろうか。  日本の四季は素晴らしい。
「鶯の初音に北の窓を開け」    江戸川柳より