暑さ寒さも彼岸まで

harimaya2005-03-19

歌舞伎「切られ与三」のセリフに「しがねぇ恋の
情けが仇、命の綱の切れたのを、どう取り留めてか
木更津から、めぐる月日も三年越し・・と語り出し
格子造りの囲い者、死んだと思ったお富と会うとは
お釈迦様でも気がつくめぇ・・」春日八郎が歌った
「お富さん」は昭和29年の今頃に大ヒットした。
すべてがお見通しのお釈迦さんでも気が付かないと
すれば誰も知らないワケだから後ろめいたワケありも
知らぬ存ぜずの言い訳のケースにも使われている。
「知らぬが仏」のいろはかるたもここから来たのかも。
涅槃会の行われている今頃は「雪も涅槃まで」の諺の
ように寒さもようやく去って本格的な春が傍にいる。