中国人民の方々へ(2)

今、日本のTV,NHKでは大河ドラマ義経」が放映されています。日本人は昔から
「判官ひいき」といって悲劇で散っていった人たちを美化する気持ちを持っています。
楠正成、石田三成西郷隆盛なども敗れて英雄になりました。死者に鞭打つどころか
志半ばで挫折した人たちを、あがめて祀る日本人の死生観や優しさは、中国の人々には
ご理解いただけるでしょうか。日本人の靖国神社への想いはそこから出ている事を知って
いただきたいと思います。先の大戦で日本は世界を相手に戦い見事に散っていきました。
日本軍の戦いは相手の軍との戦いで、民間人を巻き込もうとした事は決してありません。
例えば重慶など都市を爆撃したことはありますが、あくまで軍と、その関連施設を目標に
攻撃をしています。もし民衆を相手に戦っていたら、当時4億人の人口をかかえた大国の
人々に戦争が出来るわけがありません。一方連合軍は日本の各都市に原爆をはじめ焼夷弾
民衆を殺戮したことは戦争の概念より外れた民族浄化(皆殺し)以外の何だったでしょうか。
勝てば官軍で連合国は寄って、たかって日本を悪者扱いにし、当時の指導者たちをA級B級
戦犯などと称して捕らえ、1000人以上が死の粛清を受け、償いをさせられたことは戦争の
倫理や諸々の人権条約に合っているのでしょうか。個人の喧嘩とて、国同士の戦争とて原因
は一方的にどちらにあると言うものではありません。勝ち負けは結果であり原因は両方が
負うべきと考えるのが正しいと思います。まして当時は植民地獲得の帝国主義時代のさなかに
あって清国は大国なのにあまりにひどかった。それは当時の漢民族が、少数の満州族に支配
されて退廃的に国民感情が崩れていたに違いありません。それが白人国家に狙われた原因です。
ロシア、イギリス、フランス、ドイツなど日本と同じ事をして貴国に謝罪したでしょうか。
尖閣諸島だって付近に石油が埋蔵されていると知って、最近になって自分たちの領土なんて
おっしゃるなら、その前に清国時代に騙し取られた沿海州をロシアに請求すべきと思います。
強いものにはペコペコして、弱いものいじめに日本やベトナム、台湾を標的にするなんて
貴国の素晴らしい4000年の歴史から醸し出された「大人(たいじん)の風格」が泣いています。