出生率1,29

先日発表された、わが国の出生率は1,29なのだそうだが、予想されてはいたが
事実は事実で、日本人として、かなりショックな数字といわなければならない。
理由はいろいろと論議されているが、これは自然の摂理としか言いようが無いのか。
税金が増える、年金が減る、という前に日本が無くなってしまうのだろうか。
以前に中国の元首相李鵬がオーストラリア訪問中に会談で「日本などと言う国は
2-30年後には地球上から無くなっているでしょう」と日本をバカにしたそうだが、
「当たらずも遠からじ」のこの数字は他人事でなく、真剣に考えなければならない。
今の国の経済は歳入が40兆円で歳出は80兆円、つまり40万円の月給取りが
80万円の生活をしている事だが、これは長続きするわけがない。必ず潰れる。
しかも借金が7-800兆円なのに、みんな知らぬ顔してノンキに暮らしている。
一年で40兆円の赤字は10年で400兆円、累積赤字は1200兆円、個人資産が
約1200兆円だから10年後には個人の資産は国の借金で消える計算で、その時点
国家予算の半分が借金の利息、半分が公務員の給料で消える。国の破産が現実だ。
国家100年の計のはずの国会議員は10年先の事も分からずにその資格があるのか。
少子化はそれに拍車が掛かるわけだが、今の若い人たちはどの様に思うのだろう。
個人ならとっくに自己破産だが、開き直った日本人の度胸の良さには感心と言うか
アキレルと言うか、有史始まって以来の経済の難局を、総理から庶民まで知ってか
知らずか平気でエーカッコシーで現代を我が世の春と謳歌しているのが末恐ろしい。
歴史的に見ても、栄えたエジプト、ギリシャ、ローマは人口の減少で国が滅びたが、
共通の原因は、人々が栄華に奢り子育ての苦労をないがしろにした結果に他ならない。
歴史は繰り返される、と言うが、滅亡の過程は他国に占領され、人々は奴隷化されて、
悲劇そのものだが、繰り返さないためにも、その対策を早急に模索すべきと考える。