靖国

幕末のころ尊皇攘夷を掲げて、脱藩して江戸幕府と闘い、途中で横死や自決したり
京などで切り殺されても脱藩者として祀られることもなく、その霊魂は宙に浮いて
帰るところを失っていた。そこで有志によって、彼らの慰霊祭を各地で営まれたが、
明治に入って、それらを一箇所に集めて、招魂場をつくられたのが靖国の始まりだ。
死後の霊は、魂を祭り、手を合わせることで安心を得られる。それが日本の文化だ。
ここへきて、またまた中国はシツコク問題化して歴史認識がどうのこうのとやかましい。
中国は「A級戦犯の合祀」をとやかく言うがA級戦犯とは戦勝国東京裁判とやらで
勝手に付けたもので元々日本には関係が無い。戦争に責任があるのなら、日本が相手に
負けたことの責任を問うて、日本人が当時の指導者を追及するのが筋と思う。
勝った方が負けた方を裁くのはリンチ以外のなにものでもない。それはともかくとして
中国は僻地のチベットウイグル、モンゴルなどに相当に弾圧して、アメリカなどから
人権問題を問われ、軍備拡張に驀進し、世界への武器輸出にチカラを入れて地域紛争の
手伝いをして国力の増大を図っている。核を持ち世界第三位の軍事大国で、近隣諸国に
脅威を与え、理不尽なことをして相手にとやかく言う資格があるのか。日本など4国が
常任理事会に入ろうとすると「そんな危険なことに反対する」とは、よく言えたものだ。
厚顔無恥とはこのような事を言う。靖国に総理がお参りしようがしまいが、日本も中国も
なんら痛痒のする問題じゃない。問題は日本の総理が、中国のご機嫌を取って参拝を
したり、しなかったり日にちを替えたり、右往左往することが中国にナメられ、ODAという
名目の冥加金を毟り取られる原因を作っているにほかならない。しかも靖国や教科書の
問題の発端は、左翼系統の朝日新聞が中国へ「ご注進」と火付け役となって毎日新聞
NHKがそれに追従したのが原因だがマスコミの罪も大きいと言わねばならない。