ロンドン同時テロ

二週間前に起こったテロの余韻も覚めやらぬ厳戒態勢中をあざ笑うかのように
犯人たちは同じ手口で地下鉄三ヶ所、バス一台を狙ってテロが実行された。
イスラム過激派の犯行はほぼ確定的だが、その背景はさまざまな歴史的要素が
あるようでイギリスがイラクに軍事介入したのが直接の原因とまことしやかに
マスコミは伝えるが「木を見て森を見ず」の譬えでそんな単純なものではない。
テロを行うにはそれなりの周到な用意とそれを支える大勢の同調者がいないと
不可能でその背景にはイギリス本土に住む140-80万人とも言われるイスラム
信者たちとの関連が欠かせない状況にあることは確実のようだ。けれどそれを
いちいち追求するのは到底出来ないことでロンドン警視庁の頭の痛いところだ。
ヨーロッパにはフランス420万オランダ70万ドイツ350万スペイン60万等の
イスラム教徒が住んでいるが、これはかつての植民地時代に職を求めて宗主国
流れ込み、安い労働賃金で働いた事の経緯が今になって負の遺産になっている。
日本も在住韓国人が多いのも同じ事であの時代がまだ後を引いているようだ。
西洋の歴史は約4000年前に出来たハンムラビ法典の「目には目を」の考えの
同害復讐法が人々のDNAになって日本人では思いもつかないことを実行する。
世界の一連のテロはキリスト対イスラム一神教同士の宗教的な憎しみ合いで
それに人種間の軋轢や貧富の差も加わってとどまる事のない泥沼化している。
情報化時代がきて地球が狭くなった事と人間の欲望が続く限りテロは終わらない。
力で抑え込もうとすればするほど相手はそれ以上の手段の報復の悪循環だろう。
どのようなカタチであれ戦争の歴史は人類の歴史でもある。