小泉純一郎(2)

現代はイメージの時代だ。歴代の総理で痩せていてスタイルも良く髪型も凝った
人はいなかった。政界で稀に見る“名優”の一人かもしれない。今までの総理の
イメージは吉田、佐藤、田中、竹下といった、見るからに熟年のオッサンだった。
役者の華がある彼に較べて選挙に臨む野党の指導者たちは影が薄くて気の毒だ。
彼の心のなかには戦国武将、織田信長に見立てているところがあるように思う。
信長の肖像画など見ているとなんとなく彼に似ているような気がしてくるが、
尾張の小大名から身を興し、天下に命令するほどの独裁者になった織田信長
部下に対しての恩賞懲罰は徹底したもので意見に従わなかった松永弾正や
荒木村重などを家来諸共抹殺した。今の郵政民営化に反対した人たちへの
見せしめ的な刺客送りは、そっくり当時の歴史の裏返しのように思えてくる。
信長は当時の古い体制を打破して楽市楽座、商品の流通、都市の直轄などの
構造改革を進めた画期的な大名だが、平成の現在も議員たちは古い体質から
脱却出来ず自民から共産まで組織をバックの族議員で立法行政が肥大化し
そのため国の財政が破局的で、贅肉を削がないと国が滅びるのは必至だが
議員たちの大半は自分の欲望ばかりが優先で国会議員たるべき資格はない。
今回の選挙は郵政民営化のYesかNoかの二者択一の国民投票のようだが
これは分かりやすくていい。こんな国民投票なら何度でもやってもらいたい。
憲法、外交、国防、税金、年金等々国民に問いかける問題は山積している。
そして今度は身内の構造改革、国会議員の削減をぜひとも断行して欲しい。
例えばアメリカのように上院(都道府県別)下院(人口100万人に1人)の
47人と120人の二院制がベターだろうか。  小泉純一郎なら出来る!