蝉の声

九月も中ほどに来ると蝉の種類も変わってくるようで真夏のミンミンから
ツクツクボウシやヒグラシの声にバトンされて季節の移りを耳で感じる。
思い込みとは面白いものでツクツクボウシと聞くからそのように聞こえるが
「美味しい、よしよし」とか「つくづく、恋しい」とかの聞き方もあったり
昔、筑紫の人が旅の途中で倒れて「筑紫恋し、筑紫恋し」と泣いているとの
伝説などもあって、虫の声を聞く耳の日本人の感性は素晴らしいと思う。
虫時雨や蝉時雨とかの言葉はあるけれど時雨とは降ったりやんだりの
小雨のことで最近のドシャブリの雨は虫たちにとっても難儀なことだろう。
地球温暖化は人間のみならず小動物にも迷惑を掛けていることを知ってほしい。