不公平感つづき

田中真紀子が吠えた「だいたいねぇー、タヌキしか通らない場所に高速道路を
作ろうなんて発想がいけないんですよ!」なかなか上手い事をおっしゃる。
お友達の越後屋さんhttp://d.hatena.ne.jp/dozzy/が先日ドライブで北海道を
旅されたが道路事情にはご満悦だったに違いない。それもそのはず北海道は
人口では日本の5%なのに地方交付税では10%を使い、逆に東京の人口は
日本の10%なのに地方交付税は0%とは、どうしても納得がいかない。
最近では全国津々浦々に舗装道路が完備して、一日一台しか通らないような
山道でも舗装されているのは税の使い方の公平からいっていかがなものか。
江戸の昔、地方は外様大名が治めていて、それぞれに特色がありそれなりに
栄えていた。むしろ中央の江戸より地方のほうが産業振興で活気があった。
活気は人心をも高揚させて物心両面に好影響を与えていく。幕末になって
絶対の徳川政権が薩長土肥に滅ぼされたのも中央にやる気がなかったからだ。
今の中央集権的な制度では地方にばかり恩恵が渡り、地方は中央におんぶに
だっこで、そのための陳情にますます国債が増えていく。昔、竹下内閣では
「ふるさと創生事業」という名目で各町村に一億円も配った悪政をやった。
それがますます地方のやる気をなくし我が儘息子のように身勝手になった。
膨大な国の借金は地方交付税が全てでないにせよ大きな比重を占めている。
地方議員たちの票田にも利用されて先の衆院選挙でも候補者たちの一部は
いかにわが町に貢献したかを説いているが国会議員のなんたるかを忘れた
無資格者だ。地方交付税は撤廃すべきだし地方は独立採算制でそれぞれの
特色で変化に富んだ豊かな情景の日本に塗り替えていただきたい。
中央集権のデメリットも考えるべき時が来ている。