内憂外患(12) 

今年の総括はまだ早いが何時もの年に較べてともかく圧倒的な事が
多かったような気がする。地震、台風、津波などの自然の災害から
野球ではロッテやホワイトソックス。競馬ではディープインパクト
選挙では自民党の圧勝などまさに勝負の世界で勝負にならないとは
このことか。セコイのは商売の世界でどっちが勝っても「祝セール」
で、買い物のオバサンたちはそれを目当てにその日を待っている。
後進国では災害の時など暴動や略奪があったり政治的なことになると
相手国の国旗や首脳の写真を燃やしたりするのがあるが実に情けない。
幸い日本は熟成された民主国家だと思う。阪神淡路や新潟中越地震
みなが助け合ったし野球、サッカー、競馬に負けても暴動は起こらない。
突発的な災害時にも冷静に行動して誰一人として悪い火事場泥棒的な
人のいない国なんて世界にないだろう。そこに誇れる日本人像がある。
報道番組は、われわれにはどうでもいいような株の取引のニュースや
芸能人のスキャンダルを連日流して、それがどうしたというのだろう。
オバサンたちの茶の間の話題に世の中は平和だなぁ、と思ってしまう。
原油高、国の借金、年金、消費税UP,等々展望の見えない先行きに
せめて気持ちの平和だけでも長続きさせたい。