内憂外患(45)

元禄15年(1702)今日、赤穂浪士47人が本所松坂町の吉良邸に討ち入り
主君の仇討ちを果たしその名を不滅のものにしたが、最近では界隈の商店が
この日を中心に「元禄市」などを設けて師走の気分を一層に盛り上げている。
今年もそろそろ年賀状の書くシーズンだが年を追うごとに枚数が減っていく。
組合からは以前から「虚礼廃止」の通達があって年賀状の交換は控えたが、
それとても、お得意先の多様化で挨拶を欠かせないところが多く年賀状は
欠かせない。年を取って悲しいのは親戚知人や友人達の「喪中の欠礼」の
通知が来るのがとても辛いが、今年も何通か届いて故人の面影が一つ消え、
二つ消えて、名簿のチェックにも心なしかペン先が震える感じがしてくる。
最近は表も裏もPCで印刷された賀状が多くなったが、なんとも味気ない。
年に一度の賀状交換の付き合いも、せめて表書き、一口の添え書きなどを
手書きで加えると相手に自分の気持ちをすこしでも伝えられると思う。
十二月も半ばになると名簿の整理、年賀状、クリスマスカードの書込み、
お歳暮、忘年会、大掃除、正月用品の買い出しなどは、師走の歳時記だ。
不景気が長くなって忘年会も随分と少なくなったが、困るのは飲食関係で
水商売の人たちは宴会が激減して不況で廃業も続き、きわめて深刻だろう。
景気は上昇気分のようだがシモジモに届くにはまだまだ時が待たされる。