内憂外患(47)

戦前の大恐慌の後、世界の貿易は萎縮して自国の利益のためばかりに走り
第二次大戦の遠因となったがアジアでは日本の提案で「大東亜共栄圏」で
共存共栄を図る壮大な案があったが脆くも戦争で全てがご破算になった。
当時は帝国主義時代で貿易面では四つのブロッグ(アメリカ圏、欧米圏、
ソ連圏、アジア圏)に分かれて自給自足のような形なので日本が提唱した
ものだったが、アジアのほとんどの国がヨーロッパ・アメリカの植民地で
日本やアジアの目論見はうまくいかなかったが、あれから70年近くの
年月が流れてやっと共栄圏が生まれようとしている。APECと日中韓
さすがに名前は替わり「東アジア共同体」として発足しようとしているが
早くも駆け引きが始まり、日豪印等の民主主義理念と中韓マレーシア等の
靖国同盟の主導権争いがしのぎを削っている。小泉首相が訴えることは
「民主主義や自由、人権と言う普遍的価値を共有することの重要性」だが
共産主義の中国は、その言葉が最も嫌がることで共同体を一本化するのは
容易ではないようだ。日中韓首脳は昼食会で一緒になったらしいが政治の
話は無かった模様で話題は「上海蟹」だったとかで、それでいいと思う。
小泉首相は出発前に「靖国外交カードにはならない」と中韓に釘を刺し
何かに付けイチャモン付ける相手にジャブをした。小泉首相靖国参拝
止めれば中韓と仲良く出来ると錯覚している日本人はとても多い。