隠居の独り言(22)

ツラの皮の厚いこと、あつかましいことを厚顔と言うがホテル「東横イン」の
西田憲正社長の顔はまさに堂々たる「厚顔無恥」そのもので役者も顔負けの
演技力に圧倒される。「いいからやっちゃえと思った」「制限速度を多少は
オーバーしてもいい」人の良さそうな顔をしているのに、悪びれずに答える
あの顔はなにをかいわんやで、悪を正当化するアガキみたいにとても醜い。
醜いといえばヒューザー小嶋進社長も行儀は最低で国会で「ふざけんな」と
叫んだのに今度は偽造を見抜けなかった自治体に損害賠償を求めて私たちの
税金を保障に廻そうという魂胆は厚顔の上に厚化粧しているようなものだ。
それが最近では世間の評判を気にして神妙な顔つきに変わってきたがその
豹変振りには軽佻浮薄のたとえ以上に軽すぎて滑稽なほどに思えてくる。
ライブドア堀江貴文社長は塀の中なので憶測のしようもないが三畳一間の
小部屋で「おれもやりすぎたかなぁ」と反省しても小中学生の小遣いまでも
巻きあげた株の大損害は多くの人に迷惑を掛けてどんな顔をしているのかな。
お金でなんでも買えると思ったけれどお金を弄びすぎてお金で滅んでいったが
ヤッパお金は魔物なんだよ。余計なお節介かも知れないが獄中で歴史本でも
読んで別の世界を研究すれば、頭のいい君ならもっと大物になれるだろう。
昔、石川五右衛門も盗人で大金持ちになるがいい加減で止めとけばいいのに
欲が高上しすぎて大阪城の秀吉の寝室に侵入した時「千鳥の香炉」が鳴いて
捕らえられ前代未聞の釜茹でという極刑に処せられるが辞世の句がいい。
「石川や 浜の真砂が尽きるとも 世に盗人の種は尽きまじ」