隠居の独り言（２６）

零細企業の取引は手付金や売買契約書があるわけでなく電話一本やメモ一枚で
事が足りてお互いの信用と阿吽の呼吸で商売が成立してそれを長年やってきた。
たとえ零細企業でなくても国内では似たような形態で行われてそれでみんなが
シャンシャン手締めをしてメシを食ってきた。最近の犯罪はそれを逆手にとって
悪用したものが多いのに気づく。耐震偽造、ホリエモン、官製談合など共通点は
まさか相手がそのような悪い事をしないだろうと思う人間性の弱みに付け込んだ
裏切り行為そのもので許せない。その怒りは信頼性を利用して人間関係を破壊し
自己中心の利益や欲望を満たそうとする行為にぶつけられたもので日本人には
考えもしなかった手口は世界の日本へのイメージと信用を失墜させた罪は大きい。
学校の教育も拝金主義に走ったきらいがあって授業の内容も株式投資の方法や
お金儲けが学習ゲームのように教えた現代の教育方針はとてもいけないと思う。
いずれにせよ部屋が大きくて安いのにはそれなりに原因がある事を見抜けずに
買った失敗やロクに働かず株で楽しんで儲けようなんてさもしい根性の考えが
悪党をのさばらせた多くの人々にも責任の一端があるはずで、政府の高官まで
騙されて今やあたふたと狼狽をしているがこの際は徹底的に悪党を締め上げて
二度と立ち直れないようにすべきだ。それと詐欺罪や贈収賄など刑が軽すぎる。
江戸の昔は十両盗めば死罪で、公金横領は切腹お家断絶だった。