隠居の独り言(47)

老人の健康と病気の話などは、しめっぽくなるので一旦、休止するが
以前にストレスからか顔面のゆがみや手足のふるえなどの症状があり
自立神経失調症と診断されたがそれは五感に大いに関連があるらしい。
若人も、いつまで華やいでいられるのか、いつまで食事は美味しいと感じ
いつまで夕陽をみて感動し、いつまで異性にときめきを感じるだろうか。
千代田区の神尾病院では「感覚ドッグ」というのがあって五感の検査に
ソムリエ、料理、音楽家、画家などの芸術家が多数訪れているらしいが
現代人の五感は低下して30年前の半分しか無いと言う。視覚はTVや
PCなどの映像、聴覚は町の騒音、臭覚は芳香剤の乱用、味覚は味付けの
濃い食品、触覚は手作業の簡素化で五感の衰えのスピードは現代生活の
習慣で想像以上に若い頃から始まっているが、それは行動力や充実感を
高揚させ生きる満足感を高めて、老化予防の自覚をしないとだめらしい。
一種の生活習慣病的だが五感の衰えを遅らせる事をするのは、例えば
一日中テレビを付けない、PCから離れる、静かな環境を作るなどして
五感を休ませ自然と触れ合う時間を持って感性を大事にする事がいい。
お洒落をする、手紙を書く、楽器を演奏する、料理を作る、旅をする、
知識を詰め込むだけでなく、それに反応して自らを表現する事は年齢に
関係なく習慣付けるのが人生を素晴らしいものにする。感性は動物には
無い人間だけのものだが人生の楽しみは五感を大切にする事だと思う。