隠居の独り言(54)

日曜日のNHK大河ドラマ功名が辻」はいよいよ佳境に入って
信長、秀吉、家康の戦国時代の御三家が最も輝かしい活躍の時期が
進んでいるところだが今回のドラマの男優のキャスティングがいい。
信長の館ひろし、秀吉の柄本明、家康の西田敏行は、はまり役だ。
三人三様の性格とか風格は歴史を調べるまでもなくイメージの点は
固まっているから上手くはまった時と外れた時の落差は大きい。
そのてんではNHKは長年に亘って大河ドラマを手がけているので
役者を見つけるのは上手いなぁと思う。以前信長の役は高橋幸治
最適で姿格好、声まで似て信長役のために生まれたとまで言われた。
私の好みでは秀吉役は火野正平、武田鉄也、竹中直人などが良く
家康役は顔が下膨れで狸親父のような策略家が似合って児玉清
フランキー堺津川雅彦などが演じたがそれぞれ似合っていた。
ドラマの主役の山内一豊と千代は上川達也と仲間由紀恵だが人物が
歴史上であまり表面に出てこないのでイメージはよく分からない。
けれど主役としては演技力も良く美男美女の組み合わせがとてもいい。
反面、女優は寧々の浅野ゆう子、市の大地真央、濃の和久井映見
私見だがいまひとつの感じでもう少し適役を見つけて欲しかった。
どちらにしても大河ドラマは歴史の検証みたいなものでそれをいかに
面白く再現させられるかはキャスティングに負うところが大きい。
大河ドラマはテレビの華だと思うが最近の若者の歴史離れは著しく
視聴率も落ちていると言うが時代の流れか一抹の虚しさを覚える。