隠居の独り言(61)

新聞報道によるとアメリカ、ロスアンゼルスの交通局で清掃業務などに
従事していた100歳の男性が退職し76年にわたったサラリーマン人生に
幕を閉じた。しかも50年間も無病で医者にかからず欠勤したのは愛妻が
亡くなった一日だけと言うが、ご本人によると長生きの秘訣は禁酒、禁煙、
それに人生と女性に情熱を持ち続ける事だという。けれど誰もこのような
奇跡的な人生を送れるはずがないし病気とか長寿は遺伝子で決まるという
科学者もいるが同じ両親を持った兄弟でも寿命の差は何と説明されるのか
いまだその辺は解明されていない。現在では日本が世界一の長寿国だが
最近では人生100年時代とも言われてさまざまな老化予防の医療研究が
進められているが、思うに老いの進行は誰も同じだが身体全体が均質に
老化していくのが理想でそれが死ぬまで元気をまっとうする原因だろう。
日本人の三大死因はガン、心疾患、脳卒中だがそれらの病気をいかに避け
予防するかは若い時からの自分の弱点を知るのが一番でそれを克服する事、
せめて自分の意思で守れる生活習慣的な病にだけは罹りたくないと思う。
老人医療の先進国スエーデンのカロリンスカ研究所では発症を遅らせる
効果と治す効果を兼ねた薬を開発中とかで数年後には完成するらしい。
ガンについては遺伝子や細胞レベルからのアプローチが進み近い将来には
克服もでき人生100年も夢ではないと言う。あとは個人の生き方の問題で
一回だけの人生を有意義に暮らせる算段は自分のものだ。