隠居の独り言(73)

民主党小沢一郎も偽メール事件が無ければ代表に選出されなかった。
歴史に「もし、れば」は通用ないが織田信長桶狭間で突然の豪雨が
無ければ今川義元に滅ぼされていただろうし、関が原の合戦で西軍の
小早川秀秋が一発の銃声で裏切らなければ東軍の徳川家康は戦死した。
報道によると最近エジプトで発見されたもうひとつの福音書が解読され
そこにはキリストとユダの秘密会話が記されキリストが自分を十字架に
かけるようにユダに工作を指示したと書かれてあるそうだ。これまでの
教えではイエスが十字架にかけられ人類を救い復活はその証しとされる。
ユダは金銭と引き換えに祭司長にキリストを裏切ったとされ悪者扱いに
されてきたが実は二人の演出だったとの新説はにわかには信じがたいし
キリスト教徒たちはこの話は当然一蹴するだろうが一説としては面白い。
歴史には必然、偶然、計画、アクシデントなどさまざまな要素があるが
人種間や宗教や思想がからんでくると捉え方がそれぞれに違って事実は
一つでも考えによって歪んだり誇張したりして歴史認識もままならない。
先の大戦でも南京事件や百人斬りなど虚構が一人歩きして架空の歴史が
作られそれを信じる人が針小棒大にして真実から遠ざかるのは愚かだ。
今の世界は英語が国際語になっているが、もし本能寺で織田信長が横死
しなければ豊臣秀吉徳川家康等の武士たちが七つの海を又に世界中に
覇を広げ今頃は日本語が世界の標準語になっていただろう。明智光秀
功罪は日本のみならず世界の歴史を変えたかもしれない。