隠居の独り言(74)

昨日4/16日は私の誕生日、1933年(酉年)生まれだから73歳の翁である。
幸いにして先進国の日本人に生まれたから親の世代より長生きする可能性が
多く今や平均寿命が男78歳、女84歳の世界最高と言うから何とも目出度い。
父74歳、母92歳まで生きたから現在の男の平均までは寿命があるだろう。
といって私の場合は余命5年しかないので脳や身体の進化や発展は難しいが
いかに現在の状況を維持出来るかがこれからの生活習慣に懸かっている。
衣食住が安定し清潔な日本で暮らしているからこんな呑気な事も言えるが
アフリカ南部地域の人たちの平均寿命は男女とも40歳にも満たないそうだ。
劣悪な公衆衛生の環境で新生児の死亡率も高く5人に1人は1歳の誕生日が
迎えられない。そのうえエイズの蔓延が拍車を掛け、人々の貧困のために
食料や飲料水もままならず栄養失調の子供たちは大人になる前に倒れていく。
世界の紛争地域の半分はアフリカで民族間や宗教が絡んで留まるを知らない。
自然は荒れ果て砂漠化が進みその悪循環を生んだ人間の何と愚かな事だろう。
この手の話しは私の血圧にも悪いので元に戻す。誕生の1933年頃といえば
世界恐慌の不況の中で極東では満州事件があり欧州ではヒトラーナチス
結成して大戦前の風雲急を告げていた。動乱の20世紀を生き飢餓も飽食も
味わった70数年の人生は波乱万丈だったが「終わりよければ全て良し」で
現在の最終コーナーはお陰さまでとても幸せな日々を送っている。