隠居の独り言(83)

1952年の今日4/28日に進駐軍から日本が漸く解放された事の意味は
GHQが廃止され平和条約が発効し完全独立を達成した記念の日だ。
その日から憲法の対外的な条文は世界共通でなくてはならないと思う。
かたや戦闘的で、かたや平和的ではなんとも不公平で荒らされ放題だ。
北朝鮮のミサイル、中国の国防費の急速な伸び、韓国の竹島占拠問題、
など懸念材料が多発する日本周辺の情勢は9条の「うたい文句」では
銃を突きつけられても丸腰で手を上げているようでなんとも情けない。
永世中立国のスイスはその憲法を世界が認めているので中立を保てる。
それでも徴兵制だし立派な自衛の軍隊組織を持ち核攻撃の防衛に備え
地下壕も多数に用意されて国民の安全に国をあげて取り組んでいる。
日本の場合はどこの国が戦争放棄を認知し尊重してくれるのだろうか。
日本人を拉致され、領土をもぎ取られ、資源まで盗まれて、それでも
「平和の理念」と声を上げるだけで、それらは帰ってくるのだろうか。
人の心は善と悪の持ち合わせだがいくら人に良い事を訴えても自らの
実力の誇示を背景にしないと人が聞いてくれないのは現実的な話だし
それは国家でも同様で弱いものは強いものに靡くのは歴史の必然だ。
中国の胡錦濤アメリカを訪問するのも圧倒的な軍事力に屈して
いるからで反対の立場だったら振り向きもしないだろう。ちなみに
軍事費はアメリカ4000億ドル、中国400億ドルで10倍の差がある。
戦争と平和は言葉では正反対だが実際は紙一重で平和維持軍の名前で
世界の紛争地域に派遣される国連の兵士たちは命を的に戦っている。
日本も世界の一員なら応分の働きをすべきで一次イラク戦争の時は
1兆円も出しながら世界の何処からも感謝されなかった。 つづく