隠居の独り言(84)

明治から大正昭和にかけての日本は富国強兵の路線を走っていた。
軍事を優先して経済力をつけ国を発展させるのが至上命令だったが
当時はそれで間違いではなかった。世界はヨーロッパを中心とする
植民地主義の国家概念が主流で弱肉強食の只中におかれ弱いものは
植民地になるか不平等条約で泣きを見るのが当たり前の時代だった。
日本も幕末の開国の時、白人諸国と結んだ不平等条約に苦しんだが
対等に付き合えるには国の強さを示さなければ諸外国は認めない。
どれほど明治の先輩たちが苦労したか歴史を調べれば分かるだろう。
しかし現在でも形こそ変え力の強い国は弱い国にごり押しをする。
中国の胡錦濤も韓国の盧武鉉もあの言葉のえげつないこと、相手が
弱いと見ると威嚇するのは「国家の品格」もあったものじゃない。
中国や朝鮮半島の軍備拡張は戦争で実質に日本に負けたのが悔しく
今の世界の潮流に逆行するようにかつての日本の富国強兵を真似て
盛んに脅しを掛けてくる。あの清朝時代が逆になったように日本が
無抵抗で彼らが盛んにジャブを仕掛けて強圧的な外交に今の状態で
日本は大丈夫なのだろうか。対外的に憲法はその国の尊厳の問題で
「無抵抗」と言っている場合じゃない。日本はもう他国を侵略する
愚策はないだろう。歴史を調べれば分かるが今までの日本の行った
植民地主義は経済的にも大損もいいところで、そのうえに恨みまで
残すような馬鹿な事をした。改憲は日本の主権を守る自衛のための
法律をきちんと明記して他国に隙を見せない事だ。国家の尊厳とは
そのような事だと思う。 つづく