隠居の独り言(86)

最近では小泉旋風も過ぎ去って人気にも陰りが出てきたようだ。
道路、郵政、教育基本法もトカゲのシッポ切り、そのうえ先日の
千葉七区の衆議院補欠選挙民主党太田和美が勝っちゃった。
おおかたの予想に反して、しかも公明党の組織票にもめげずに
ひとりの小娘が「補導歴」や「キャバクラ歴」等の風評などは
どこ吹く風で勝った。元埼玉副知事のエリート官僚に勝つなんて
今までの選挙では考えられない事の戦国時代の下克上みたいだ。
世間では僅差の955票は小沢一郎の選挙手腕だと評価しているが
なにか素直に受け取れない。むしろ自民の武部勤幹事長がかつて
ホリエモンを息子だ、弟だと絶叫して軽佻浮薄を批判されたのに
それに懲りずまたも軽めの杉村太蔵片山さつき等を担ぎ出して
「若さと顔」だけで選挙民を釣ろうなんて魂胆がさもしいのと
昨年の自民党圧勝の驕りが千葉七区民に仇を取られたのだろう。
TVのワイドショーのような中身の薄いものでは通用しない事を
武部勤幹事長は知るべきだったし選挙民を甘く見てはいけない。
「勝って兜の緒を締めよ」の諺を地で行った自民党の惨敗劇だ。
選挙は政策で争うべきで今回の民主党勝利はその点ではとても
良かったと思う。紐解けば一通のメール問題がこのような発展に
なろうとはお釈迦様でもご存知無かったに違いない。