隠居の独り言(88)

ゴールデンウイークのさなかに気づいた事だがあれほど長期間の
休暇があって公立の小学校では子供たちには宿題が殆ど無いのは
どうしてなのだろう。ここ数年前まで国際的にも非常に高かった
日本の小中学校の学力が急激に下がってきたのは「ゆとり教育」の
悪影響だと分かってきてもすぐに方向転換出来ないのが役所仕事の
怠慢というのか、それともだらしのない日本的な特質なのだろうか。
自由放任の教育は戦後のアメリカがやっていたらしいがアメリカも
それに気づき今では決められた学習をきちんと守らせて放任しない
方針に切り替えて確実に学力は上がっている。中国、韓国も然り。
危機を感じた親たちは塾へ子供を通わせるが大抵の塾は公立学校と
違って子供に学力を付けるように宿題は勿論だが勉強の進み具合も
早く公立とはどんどんとかけ離れていく。この現実は文部科学省
役人たちはどのように考えているのだろうか。「詰め込み教育」は
以前は批判されていたがここにきて見直されているのはいい事だ。
東京の某区では塾の先生を招くらしいが本末転倒もいいところだ。
少し調べれば分かるのにアメリカが犯した過ちを日本が繰り返し
その愚の責任は誰も取らないし、直そうともしないのは悲しい。
詰め込み教育」は厳しかったがお陰で今があると感謝している。
教育の見直しは待ったがきかない。