隠居の独り言(110)

サッカーW杯ドイツ大会の相手のクロアチアは1992年に旧ユーゴから
独立したが、同じアドリア海に面したモンテネグロも先日セルビアとの
国家連合から分離独立を果たし旧ユーゴスラビアは完全に解体された。
日本からは相当に遠いところで、それらの国の名前も知らない人も多く
関心は薄いが考えてみればヨーロッパはさすがに先進的で一民族一国家の
形態を維持しようと各自が認め合い努力をしている。だからECなどの
国家連合がうまく形成される基礎となっている気がする。日本は一民族の
日本人だけなのであらゆる面でコミュニケーションがうまくいくけれど
それはとても幸せなことだ。外国人に対して身構えた違和感があるのは
言葉や習慣の違いで仕方のないところだろう。イラクでテロ事件の続発が
絶えないのは民族や宗教の違いからくるもので、そもそもイラクの国境も
トルコやイギリスの植民地時代に宗主国の都合のいいように作られたのを
今も引きずっているからで民族や宗教の違いを何分割でもいいから国境を
作り直せば解決されるだろう。世界中で戦乱が絶えないのは強い民族が
弱い民族を支配しようとする全体主義が大手を振っているからでイラク
そうだがロシアのチェチェン支配、中国のチベットや台湾の弾圧などなど
一民族一国家が全世界に行きわたれば今の紛争の殆どが解決されるだろう。
例えば中国で最も多い漢民族はかつてモンゴル人や満州族に支配された
歴史があるが一民族一国家の理念からいえば7−8分割されるのが理想で
アジアのEC化はそれが先決だろう。人々はそれに気付いていると思うが
それが出来ないのは人の業なのか。