隠居の独り言(149)

「ポスト小泉」を選ぶ9月の自民党総裁選挙は安倍晋三が決定的な状況だが
方や民主党小沢一郎で決まっているらしく党首秋の陣は全然面白くない。
アメリカやイギリスなど二大政党の状態が定着して争い牽制しながら交互に
政権を担い合って良き国作りをやっているが日本ではなかなか成熟しない。
それは自民党の選挙上手もあるが決定的なのは民主党内部の寄り合い所帯の
ひ弱さ、同床異夢の集団では政権を取れそうな資格も力強さも感じられない。
例えば憲法、外交をとっても改憲違憲から親米、親中と極右から極左まで
一つの党に入って喧々囂々では自民党から政権奪取などは夢にしか映らない。
小沢一郎は「私は変わります」と言ったが変わって欲しいのは党の全員が
大同小異のもと一丸となって自民政権に対案を出し国民に問い修正の努力を
して民主党の存在をアピールする以外に何をすることがあるのだろうか。
最近はすっかり野党慣れして審議拒否などやっているけれど、あれは駄々を
こねる子供みたいで国会議員のやる事じゃない。もし反対なら堂々淡々と
非は非として対案を出して国会のみならず新聞やTV等で国民に語ればいい。
ともかく民主党の最大の欠陥は党内の意見不一致が足枷となって自民党
乗り越えられない。先の郵政選挙で大勝した自民の戦法は反対勢力を切った
小泉流が功を奏したが小沢一郎も反対勢力は党を割っても断行するべきだ。
日本人の多くは健全な二大政党時代を望んでいる。